記事 INDEX
- 福岡市南区の会社が発売
- 「自分が食べたい」を追求
- 海の恵みをザクザクと!
土産品や民芸品の卸売りを行う「りぶら」(福岡市南区)が「博多のり塩 ポテトチップ」を商品化し、10月下旬に販売を始めました。福岡県内の駅や土産品店で購入できます。
「自分が食べたい」を追求
コロナ禍による出張・旅行の落ち込みで、土産品や民芸品の販売が低迷する状況に直面して、りぶら代表の有隅鷹太郎さんは「なにか打開策がないかと考えました」と話します。そこで発案したのが、知人や職場の同僚に持ち帰る土産商品ではなく、自分用に買って自宅などで気軽に食べてもらうポテトチップスでした。
大手メーカーのレギュラー商品には、九州産の素材にこだわり抜いたものが少ないことに着目し、有明海の海苔(のり)と糸島産の塩で味を付け、商品化に向けて試作を繰り返したそうです。
試行錯誤する中で、使用する塩を1種類に絞ってしまうと味わいが単調になることが分かり、他産地の塩を少しずつブレンドしながら"黄金比率"を探ったそうです。1年近い開発期間を経て、有隅さん自身が「本当に自分が食べたい!」と思える一品に仕上がりました。
海の恵みをザクザクと!
内容量120グラムで、手間暇かけた少量生産のため価格は税込み432円です。「海の恵み」を連想させるブルーのパッケージには、愛嬌(あいきょう)のある博多弁がデザインされています。
パッケージを開封すると、ふわっと磯の香りを感じられます。釜揚げ製法でじっくりと揚げたウェーブカットのポテチは、一口で食べやすく、ザクザクした歯ざわりのあと、のり塩の風味と国産ジャガイモのうま味が口に広がります。
販売期間は決めていませんが、今はコンビニやスーパーで見かけることのないレアなポテトチップ。有隅さんは「自分みやげとして楽しんでほしい」と話しています。