九州の玄関口・JR博多駅。年末年始の帰省客が行き交うターミナル駅の外壁には、金色のカエルが潜んでいます。
このオブジェは、奈良県のマスコットキャラクター「せんとくん」を制作した彫刻家・薮内佐斗司さんの手によるものです。2011年の博多駅ビル開業時から、街と人々を見守ってきました。
大屋根の近くを探すと、壁をよじのぼっているようなカエルがいます。
JR九州によると、駅を利用する人々がうつむいて歩くのではなく、顔を上げて金色のカエルを見つけたとき、少し幸せな気持ちになれるのでは――という遊び心なのだそう。
「見つけたら幸福になる」と話題になったこともあります。
「無事帰る」
大きな荷物を抱え、ふるさとを目指す家族連れの笑顔や学生の姿を目にするとき、このカエルにはそんな気持ちも込められているような気がします。
博多駅にはほかにも「隠れキャラ」がいるようなので、また探しに行きたいと思います。