天神のクリスマスがさらに楽しく! 輝きを増した街を歩いた
平年より30日も早く初雪が観測され、秋を一気に飛び越えて冬の様相が深まった福岡の街。クリスマスソングとともに、イルミネーションやサンタクロースなどの装飾が、これから冬本番を迎える市街地に彩りを添えている。
クリスマスアドベント
福岡市の冬の風物詩として定着した「福岡クリスマスマーケット」は、11年目を迎えた今冬から「クリスマスアドベント」に名称を変えて内容がさらに充実。博多駅周辺や天神の商業エリアに加え、旧福岡県公会堂貴賓館や天神中央公園などでも、大幅にパワーアップしたイルミネーションを楽しめるようになった。
心躍る光の世界へ、カメラを手に出かけてみた。まず向かったのは、天神と中洲を結ぶ福博であい橋。橋の中央2か所でクリスマスツリー形のイルミネーションがまぶしく輝いていた。
那珂川沿いに並ぶ屋台街へ目を向けると、青い光が通りを照らし、昼間とはまったく違う表情に。川を上り下りする遊覧船の明かりが、夜の風景に彩りを加えている。
橋を渡ると、国の重要文化財に指定されている貴賓館がある広場に続く。「世界で一番サンタに出会える場所」をテーマに、高さ50センチから3メートルのサンタ人形が100体以上ずらりと並ぶ。大勢のサンタと一緒に記念写真に納まる親子連れの列ができていた。
クリスマスにかけてサンタはまだまだ”増殖”していくとのこと。周辺ではステージイベントも開かれ、早くもクリスマスムードで盛り上がっていた。
一面が光の宝石箱に!
貴賓館から天神方面に足を進め、天神中央公園に。旧県庁跡地に広がる公園には高さ12メートルのクリスマスツリーがあり、高い位置から見下ろすと、一面が光をちりばめた宝石箱のようだ。
この冬から登場したのは、公園入り口にある巨大な光の球体。中を通り抜けることができ、こちらもインスタ映えスポットとして人気を集めているようだ。
芝生の周囲には、クマや自動車などをモチーフにした光のオブジェが点在。高さが4メートルほどあるトナカイが特に存在感を放ち、多くの人たちが大きな頭部を見上げたり、記念写真を撮ったりしていた。
この”光の動物園”で、子どもがサンタの衣装をまとって走り回ったり、歓声を上げながらオブジェに駆け寄ったり。楽しい時間を過ごす親子の笑顔を見ていると、こちらも思わずほっこりする。撮影させてもらった写真を家族に見せると、「わぁー、うれしい!」。満面の笑みに、さらにうれしくなった。
公園に面して立つアクロス福岡では「ヒカリノモリ」と題したイルミネーションのイベントが開かれている。階段状のステップガーデンなどにLEDでかたどった恐竜や動物が並び、地上60メートルの屋上から天神の夜景を望める。
都心部の”箱庭”にクリスマスを詰め込んだような幻想的な景色。次々と現れる光の贈りものに、夜の寒さを忘れて、夢中になって撮影を楽しんだ。