砂場で遊ぼう! 子どもが主役の公園を考えるイベントを開催

砂場での体験を通じて、子どもが公園づくりを考える

 砂場遊びを通じ、公園を取り巻く問題や魅力ある公園について、子どもたちが考えるイベント「SUNABANASHI」が6~9月の計4回、九大伊都蔦屋書店(福岡市西区)で開かれます。講師を務める砂場研究家・どろだんご先生(42)は「公園や砂場が好きな子の参加を待っています」と呼びかけています。定員は小学4年生以上(18歳未満)の30人で、参加無料。申し込みは専用フォームで6月7日24時まで受け付けています。

体験して課題を深掘り

 「はじめまして、どろだんご先生と申します。砂場の研究をしていて、土に触れる楽しさを広めています」

 公園や保育園などの園庭を造成する際に、砂場づくりのアドバイスやプロデュースをしているどろだんご先生が、イベントのPRを福岡市内で行いました。


イベントをPRするどろだんご先生


 イベントは6月30日、7月21日、8月25日、9月29日と、いずれも日曜の10~16時に開催。九大伊都蔦屋書店を拠点に、近くの公園で砂場遊びやTシャツの泥染め、泥団子作りなどに取り組みます。


子どもたちに人気の泥団子作りも行う


 砂場での体験を通じ、「どうして砂場が汚れているの?」「ボール遊びが禁止されているのはなぜ?」「子どもの声は騒音なの?」といった”疑問”や”気づき”を得て、そのことを一緒に考えながら問題を深掘りしていきます。


SUNABANASHIのチラシ


 初回は公園を清掃して課題を見つけ、「調べ学習」に取り組みます。2回目以降は、調べた内容を町内会関係者や市役所職員らの前で報告し、課題解決につながりそうなアイデアを考えて最後にコンテストで発表します。


”遊ぶ力”を伸ばす場所

 どろだんご先生は2019年から活動を始めました。東京を拠点に、これまで国内外の砂場2700か所以上を視察し、福岡県内では北九州市立響灘緑地・グリーンパークの砂場エリア造成で助言も行いました。


ピカピカ光る泥団子を手に「土に触れる楽しさをもっと知ってほしい」と話すどろだんご先生


 以前は、医療法人職員として病院の経営企画に携わっていましたが、保育園建設の責任者を任され、遊具のことを調べるうちに砂場の奥深さに気づいたといいます。以降、幼少期の心と体の発達や遊び方の変化、先生や親らの見守り方など、砂場を題材に様々な角度から研究を続けています。


 「砂場は年齢に応じて発展的な遊びがたくさんできる」と、どろだんご先生は言います。0~2歳の頃は砂をつかんで感触を知り、やがてスコップなどの道具を使い始め、4、5歳になると友達同士でコミュニケーションをとって共同作業をするように。

 砂場は子どもの豊かな発想をカタチにできる場でもあり、「キッチンやお城、あるときは戦隊ごっこの戦いの場所に様変わりします」と魅力を語ります。


カラフルな泥団子。作り始めると熱中してしまう


 今回のイベントで予定している泥団子作りは、子どもたちに大人気の企画で、秘伝の方法を教わることができます。どろだんご先生は「泥団子を楽しく作りながら、みんなが笑顔になれる砂場や公園について一緒に考えてみませんか」と話しています。



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