【山口】夜の関門を幻想的に 海響館の一帯をライトアップ

 山口県下関市が日本を代表する「ウォーターフロントシティ」を目指して整備を進めるあるかぽーと・唐戸地区で、市立しものせき水族館・海響館の夜間ライトアップが始まった。全国区の観光地化に向けて魅力を高めようと、市が約5300万円をかけて照明器具などを設置した。

下関市・ウォーターフロントシティ


ライトアップされた海響館

 関門海峡に面し、市役所に近い同地区では12月11日、市がウォーターフロントシティの「軸」に位置づける星野リゾート(長野県)のリゾートホテル「リゾナーレ下関」が開業する。観覧車があるアミューズメント施設と港湾緑地を挟んで立つ同館は、大規模改修とアシカ展示施設新設を終え、8月1日に営業を再開した。


優しい明かりがともる

 ライトアップは夜間も宿泊、観光客、市民に一帯の景色を楽しんでもらうのが狙い。10月11日午後6時半から同館前で開かれた点灯式では、前田晋太郎市長らがボタンを押すと、投光器57台とスポットライト16台などが一斉に点灯した。


岸壁に並べられたベンチや植栽、テーブル(奥の建物は海響館)

 年間を通し、日没から午後10時まで同館を照らし出す。通常は電球色だが、午後7、8、9時からは赤や青など6色が40秒ずつともる。

 この日は港湾緑地前の岸壁に木製・可動式のベンチ20台、テーブル8台、階段型テラス1台、植栽16台を並べ、憩いの空間を演出する社会実験(2026年3月末まで)も合わせてスタート。家族連れやカップルなどがゆったりと過ごしていた。


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