【山口】湯田温泉の閉館ホテル 2026年秋に新装開館へ

 昨年2月に営業を終了した山口市湯田温泉の「ホテルニュータナカ」について、全国でホテル事業を展開する「グローバルエージェンツ」(東京)が建物所有権を取得した。同社のホテルブランド「THE LIVELY(ザ・ライブリー)」として、2026年秋に新装開館する。


新装開館に向け、改装作業が行われている旧ホテルニュータナカ

旧ホテルニュータナカ 東京の事業者が取得

 同社などによると、ホテルニュータナカは1981年に開業した。天皇陛下が宿泊されたこともあり、地域を代表するホテルとして知られてきたが、老朽化のため、2024年2月末に閉館。同社が今年10月にタナカホテルグループ(山口市)から建物所有権を得たという。

 計画では、地上12階、地下1階の建物はそのままだが、耐震補強に加え、内装や設備の大規模リノベーションを実施。屋上露天風呂を、温泉を活用した水着着用のプールに改修するほか、宿泊者用の大浴場やフィットネスジム、レストランやバー、宴会場、会議室などを備える。客室は167室で、1泊1室1万円からを予定している。

 デザイン性が高いザ・ライブリーは、宿泊だけにとどまらず、新しい発見や刺激をもたらす体験を提供することをテーマにしており、グローバルエージェンツが東京、大阪、福岡の都市圏で展開。今回が4件目で、中国地方への進出は初めてとなる。

 同社は「宿泊滞在だけでなく、地域の会合や式典、イベントなど多様な用途に対応するホテルに生まれ変わる。地域住民や企業、行政などの交流を促進する場として、湯田温泉の新たな中心的な存在を目指す」としている。


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