【宮崎】WBCへ! 「侍ジャパン」が宮崎で合宿 2026年2月

 野球の国・地域別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」に向けた日本代表「侍ジャパン」の事前合宿が2026年春、宮崎市で再び行われることになった。3年前の前回大会では米大リーグのダルビッシュ有投手(パドレス)らが合宿に参加して汗を流し、本番での日本の優勝につなげた。26年3月の大会に向けて2月に行われる合宿でも選手たちが躍動するとみられ、観光関係者らはファンのにぎわいも期待する。

ホークスとの壮行試合も


前回のWBC第5回大会の事前合宿でキャッチボールする佐々木投手(右)と山本投手(2023年2月、宮崎市のひなた県総合運動公園で)

 NPBエンタープライズなどが11月26日に発表した日程によると、26年3月に行われるWBC第6回大会に向けた宮崎合宿は2月14~24日、ひなた県総合運動公園で行われ、その間の同22、23日には公園内のひなたサンマリンスタジアム宮崎でプロ野球・福岡ソフトバンクホークスとの壮行試合も予定されている。

大リーグ選手にも注目

 宮崎市がWBCの事前合宿地となるのは2009年の第2回大会から5大会連続となる。09年は当時、大リーグで活躍していたイチローさんや松坂大輔さんらが宮崎合宿に参加し、期間中に過去最多の約24万1000人が来場した。

 ダルビッシュ投手のほか、当時、プロ野球オリックス・バファローズの山本由伸、千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希両投手(ともに米大リーグ・ドジャース)らが参加した前回23年の第5回大会の宮崎合宿にも観客約18万人が訪れ、県によると、経済効果は約21億9600万円に上った。

 日本が連覇を目指す来春の第6回大会には、すでにドジャースの大谷翔平選手が参加したい意向を表明している。大谷選手は第5回大会では宮崎合宿に参加しておらず、今回侍ジャパンのメンバーに入っても宮崎合宿に参加するかは明らかになっていない。

ファンのにぎわい 地元が歓迎

 県ホテル旅館生活衛生同業組合・有田恒雄顧問は「宮崎で合宿が行われるのは県内の旅館、ホテルとしてもありがたい。大谷選手が参加すれば多くの宿泊客が見込まれる」と期待。読売巨人軍のファンという宮崎市の公務員女性(26)も「大谷選手が来れば宮崎も盛り上がる。プレーを見てみたい」と話している。

 河野知事は「本県の受け入れ態勢、合宿の成果が高い評価を頂き、大変うれしく思う。スポーツランドみやざきの発信にもつながる」と報道陣に話した。

 宮崎市の繁華街「ニシタチ」の飲食店関係者らでつくるニシタチまちづくり協同組合の斉藤友亮理事長も「23年の時も(県内への集客で)大きなインパクトがあったので大歓迎。期間中は多くの人にニシタチの飲食店を利用してほしい」と期待している。


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