【鹿児島】読書で地域づくり 姶良市が「未来屋書店」と協定

 読書を通じた地域づくりを推進しようと、鹿児島県姶良市は同市内で唯一、一般向けの書店を出店する「未来屋書店」と連携協定を結んだ。同社が自治体と連携協定を結ぶのは初。

図書館で本を購入、書店で本を返却

 協定では、本の購入が困難な地域があることや、読書離れが顕著であることが課題としたうえで、「本や読書を通じた地域づくりを進める」としている。


協定を結んだ姶良市の湯元市長(左)と未来屋書店の平川代表

 協定に基づき、市内3か所の市立図書館で大型商業施設内にある「未来屋書店 姶良店」の本を注文して購入できるようにするほか、同店に市立図書館の本を返却するポストを設置する。書店や図書館利用の利便性の向上につなげ、活字文化を広げていきたい考えだ。

 市役所で11月19日に行われた締結式で、湯元敏浩市長は「子どもたちが絵本を読む楽しさ、活字に触れる大切さを感じられるような市にしたい」とあいさつ。同社の平川雅隆代表は「姶良市とともに本を通じた学びと文化づくりを力強く支える存在を目指す」と語った。


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