北九州市交通局は10月23日、市営バスの運賃値上げやダイヤ見直しを含む事業経営計画の素案を明らかにした。来春に予定される値上げが実施されれば、消費増税の影響による値上げを除いて14年ぶりとなる。
初乗り190円→240円 来春
素案では、初乗り運賃が現行の190円から240円に50円値上げとなり、定期券の価格も改定。1日乗車券も700円から1000円となる。市営バス事業は赤字で、2023年度以降は市の一般会計から3億円を支出している。同局は収支の均衡に向けて値上げを決断した。
ダイヤ見直しでは、利用者が増えている若松区の学術研究都市を通る路線を拡充する方針を示した。学研都市と近くの新興住宅地を結ぶ路線を新設するほか、小倉や黒崎と結ぶ路線を大幅に増便する。一方、利用者が少ない路線では、便数の見直しや乗り合いタクシーなどへの転換を検討するとした。
同局は「市民の足を守るため、ご理解いただきたい」と説明。28日から1か月間、市民からの意見を募集し、来年2月の計画策定を予定している。
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