留学生が心を込めて 小倉城庭園で12月6日に「男茶会」開催
立礼の稽古に励むジップさん(右から2人目)ら
北九州市の大学院で学ぶ留学生らが、お茶で来場者をもてなす「男茶会」が12月6日、同市小倉北区の小倉城庭園で開かれる。主催者は「地域住民と留学生、日本人学生らの相互理解を深め、真の国際交流を考えよう」と呼びかけている。
北九州の院生らがおもてなし
男茶会の活動は、日本文化に触れる機会をつくろうと、女性の院生がいなかった2008年に始まった。参加してきたのは、若松区の北九州学術研究都市内の早稲田大、市立大、九州工業大の各大学院に在籍した留学生ら。地域でのクリスマス茶会や学研都市20周年記念式典での呈茶なども実施してきた。13年には早大大学院に文化サークル「チーム茶道WASEDA」が発足した。
男茶会は同サークルとNPO法人・学研都市留学生支援ネットワークが主催。今年は米国や中国、韓国などの留学生8人と日本の院生3人がお点前を披露する。
「平和の気持ちを伝えたい」
本番に向け、和室での作法と、椅子に座ってテーブルで行う「立礼」の稽古に励んでいる。指導する同法人理事で茶道表千家の網中雪さん(57)は「集中力があるので、院生たちの上達は早い」と手応えを話す。
ドイツから早大院に留学し、今回は立礼を担当するアーキン・ジップさん(24)は「所作は難しいが、リラックスして平和の気持ちを伝えたい」と意気込む。同院生の小山和洋さん(29)は「お客さんと留学生とのコミュニケーションをつなぎたい」と語る。
受付時間は午前8時30分~午後2時。和室は予約制で濃茶・薄茶2000円、薄茶1300円。立礼は薄茶の予約席1300円。立礼の当日席は1000円で、別に小倉城庭園の入場料が必要となる。問い合わせは同法人(070-7586-0238)へ。







