【熊本】阿蘇神社復活へ楼門の上棟祭

阿蘇神社で行われた楼門の上棟祭

 熊本地震で被災し、復旧が進む阿蘇神社(熊本県阿蘇市)で9月2日、倒壊した国指定重要文化財・楼門の上棟(じょうとう)祭が行われた。2023年末の完成を目指す。

 1850年に建立された楼門は2階建て(高さ約18メートル)で、「日本三大楼門」の一つとされる。阿蘇市で震度6弱を観測した「本震」で崩れ落ちた。

 解体した楼門の部材を再利用し、昨年2月から建物を組み直してきた。同年11月から2階部分の作業に入り、骨組みが完成した。

 上棟祭は棟上げ式にあたる祭事で、氏子ら約40人が参列した。今後、屋根部分の残る組み立てや、銅板で屋根を葺(ふ)く作業に取りかかる。

 阿蘇惟邑(これくに)宮司は「姿が目に見えて分かるようになってきた。支えてくれる人々に感謝しながら、復興していきたい」と話した。


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