【大分】府内城「御城印」販売開始 青を基調に白いキジ

 大分市は日本100名城の一つ、府内城の「御城印」の販売を始めた。縦14.8センチ、横10.5センチで、海と川をイメージした青を基調に白いキジが描かれている。税込み500円。近年、御城印集めが城好きの間で人気を集めており、市は観光客の誘致につなげたい考えだ。


販売が始まった府内城の御城印

 市観光課によると、御城印は全国で1600以上あるとされ、御城印を目当てに各地を巡る旅行客もいるほどという。府内城についても、ボランティアガイドが観光客から御城印について尋ねられることがあった。

 さらに、来春から大型観光企画「福岡・大分デスティネーションキャンペーン」が実施されるため、JR大分駅からの周遊につなげようと作成することにした。

 市在住の画家・北村直登さんがデザインし、大分高書道コースの生徒が「大分府内城」と書をしたためている。

日本100名城の一つ

 府内城は、1597年(慶長2年)に豊臣秀吉の命を受けた福原直高が築城に着手し、1602年(同7年)に竹中重利が完成させた。当時は三つの郭と三重の堀に加え、四層の天守や23のやぐらがあったとされる。白土の塀で、二つの川に挟まれ、海辺にあったことで水に浮かんでいるように見えたことから、「白雉(はくち)城」とも呼ばれたという。

 大部分は戦災などで失われたが、現在は二つのやぐらと土塀、石垣などが残っており、「府内城跡」として県指定史跡になっている。

 御城印は10月から、JR大分駅内の市観光案内所と、府内城跡近くの「セブン―イレブン大分荷揚町店」で販売されている。

 同課の水野寿参事補(46)は「繁華街とは違った趣のある歴史的な雰囲気を楽しんでほしい」と話している。


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