【佐賀】心ほかほか!「佐賀牛肉まん」 高校生が商品化

 通信制高校・おおぞら高校佐賀キャンパス(佐賀市)の生徒らが開発した冷凍肉まん「佐賀牛肉まん」(6個入り、税抜き500円)が商品化され、県内のスーパーなどで売り出されている。通常より一回り小さく食べやすいサイズで、佐賀牛に加え地元の野菜を使っており、生徒たちは「多くの人に佐賀の食材が詰まった肉まんを味わってほしい」と期待している。


生徒たちが開発した佐賀牛肉まん(おおぞら高校提供)

 2021年夏頃、当時の生徒たちが「新型コロナウイルスの影響で需要が低下している佐賀牛の魅力を伝え、消費拡大を後押ししたい」と肉まんの開発を企画。調理の専門学校に協力を仰ぎながら、昨年10月にレシピの内容が決まった。

 佐賀牛に加え、レンコンやタマネギは県産品を中心に使用し、地元食材の宣伝や消費促進に貢献。今年1月に佐賀市で行われた同校生徒主催のイベントで販売したところ、2日で計600個がすぐに完売。販売に手応えを感じたという。

 反響を受けて商品化することになり、「佐賀冷凍食品」(小城市)などの手を借りながら、製造や流通の手段を確保した。活動に携わった1年の瀬戸千尋さん(16)は「自分たちには売るノウハウがないので、商品化することの難しさがわかった」と振り返る。

佐賀市内のスーパーで

 10月27日には佐賀市の「スーパーモリナガ南佐賀店」で生徒らが販売会を行い、買い物客に試食を促しながら「高校生が作った佐賀牛肉まんを食べませんか」などとアピールした。

 参加した2年の松永耀斗(ひかる)さん(17)は「手頃な価格で佐賀牛を楽しめて、レンコンやタマネギの食感も抜群。佐賀といえば『佐賀牛肉まん』と言われるくらいにしたい」と強調。3年の前野蒼太さん(18)は「お客さんにおいしいと言われたときはうれしかった。今後はSNSなどでの宣伝に力を入れたい」と意気込んでいた。

 佐賀牛肉まんは、県内のスーパーでは「スーパーモリナガ」の全10店舗で順次取り扱うほか、「アスタラビスタ」5店舗などで購入できる。


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