駅の空きスペースでにぎわい創出! うきはや久留米で

 JR九州は10月23日、利用者が少ない駅の空きスペースを、地元の民間事業者らに貸し出し、にぎわい作りに取り組む事業「エキニコ」を始めると発表した。自治体などとも連携して、地域の活性化につなげたい考えだ。

JR九州が民間貸し出し


荒尾駅に開業するコミュニティースペースのイメージ(提供:JR九州)

 JR九州で駅舎の点検などを手がけるチームが利用を働きかけ、割安な賃料で貸し出す。既に、鹿児島線の荒尾駅(熊本県荒尾市)、久大線の筑後吉井駅(福岡県うきは市)、南久留米駅(同県久留米市)の計3駅で事業者が決まり、11月以降、順次、開業する。

コーヒー店やシェアキッチン

 荒尾駅では、荒尾市が地元の一般社団法人に待合室や物販、ワークスペースなどの機能を備えた「コミュニティースペース」の運営を委託する。11月23日に開業し、将来的な駅周辺の再整備も見据えて必要な機能を検証する方針だ。

 筑後吉井駅では11月中に市内の事業者がコーヒー専門店を開く。南久留米駅は曜日ごとに異なる飲食店に出店してもらう「シェアキッチン」を12月にオープンする計画だ。

 JR九州は今後、エキニコの事業に取り組む駅の拡大を検討する。担当者は「地域と連携して持続可能なにぎわいの仕組みづくりを進めたい」と話している。


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