「あしや砂像展」11月10日まで開催 今回のテーマは音楽

 福岡県芦屋町の恒例イベント「あしや砂像展」が10月25日~11月10日、芦屋海浜公園のレジャープール・アクアシアンで開かれる。今回のテーマは「時空(とき)を超えて~音楽~世界の音楽を訪ねて」。海外と日本の彫刻家計10人が制作した11点などの展示を予定している。

国内外の彫刻家の11点など

 砂像展は1994年、夏場のイベントとして始まったが、行財政改革に伴い、2005年で打ち切られた。しかし、再開を望む声に応じて14年、秋開催の「あしや砂像展」として復活し、コロナ禍での中止を経て今回で9回目、通算では21回目となる。


制作発表会に臨んだ海外の彫刻家ら

 町役場で10月11日に開かれた制作発表会には、実行委員会会長の波多野茂丸町長、プロデューサーの茶圓(ちゃえん)勝彦さん(鹿児島県南さつま市)と米国やイタリア、中国、ロシアなどの彫刻家7人が出席した。

 今回のテーマを「音楽」にしたのは、交響詩「わが祖国」などで知られるチェコの作曲家スメタナが生誕200年、組曲「惑星」などで有名なイギリス出身の作曲家ホルストが生誕150年をそれぞれ迎えるなど、音楽の節目になることが多いためという。

 彫刻家らは、古代や古典からジャズ、ロックなど様々な音楽をモチーフにした作品を、今月に入ってから会場で制作している。高さは最大約6メートル、幅は約11メートルに及ぶ。7回目の参加となる米国のスー・マクグリューさんは「わくわくして制作している。たくさんの人に見に来てほしい」と話した。

ライトアップや光のショーも

 このほか、地元の中学・高校などによる16点、自由テーマで募集したコンテストの出品作10点が展示される。午前10時から午後9時までで、夜はライトアップや光のショーも行う。

 「昆虫」をテーマにした昨年は6万1375人が来場した。茶圓さんは「音楽を砂像で表現するのは簡単ではなく、かなり苦労して方向が決まった。必ず良い作品が完成する。家族連れやお年寄りにも楽しんでほしい」と呼びかけた。


昨年の「あしや砂像展」は「昆虫」がテーマだった

 入場前売り券は大人450円、小中学生200円、当日券は大人600円、小中学生300円など。問い合わせは実行委事務局(093-223-3481)へ。


advertisement

この記事をシェアする