児童たちの「いつものがたり展」 大牟田・ともだちや絵本美術館

大牟田市内の児童たちが創作した絵本を手にする岡館長

記事 INDEX

  • 絵本のまちをアピール!
  • 4校児童による4冊を紹介
  • 「どうぶつ家具」にも注目

 福岡県大牟田市の市動物園にあるともだちや絵本美術館で、市内の児童が創作した絵本のパネルや、動物をイメージした家具など計約350点を紹介する「いつものがたり展」が始まりました。7月27日まで。6月29日にはワークショップを予定しています。

絵本のまちをアピール!


大牟田市動物園内にあるともだちや絵本美術館


 2021年10月に開館した絵本美術館は、同市出身の絵本作家・内田麟太郎さんの代表作「おれたち、ともだち!」シリーズなどの原画約1000点を収蔵。各種イベントのほか、自由に読める絵本約1500冊の展示などで、「絵本のまち・大牟田」をアピールしています。


4校児童による4冊を紹介

 展示会は、絵本美術館が地域の子どもたちと毎年制作してきた、身近にある大牟田の歴史や動物にちなんだ絵本などを見てもらおうと企画しました。


児童が制作した絵本のパネルが並ぶ会場


 作品は「大牟田みんなの絵本」と題して、21~24年度に市立小学校4校の児童たちが創作した「さるかにのなかなおり」(上内)、「サバンナモンキーは何がすき?」(大牟田中央)、「その算なーに」(中友)、「たったひとりの宮原坑くん」(駛馬)の計4冊。各ページをパネルにして飾ったり、原画や児童が描いたイラストを展示したりしています。


絵本の原画も展示


「どうぶつ家具」にも注目


 また、児童の絵本づくりなどに協力している一般社団法人マザー・アーキテクチュア(福岡市)の代表理事で建築家の遠藤幹子さんが手がけた、ライオンやツキノワグマ、レッサーパンダなど、大牟田市動物園で飼育している動物をイメージした椅子などの家具約20点も並んでいます。


ツキノワグマ(左)とライオンをイメージした家具


 同館の岡大輔館長は「みんなで育てる美術館として、『自分も(絵本などを)作りたい』と思ってもらえるとうれしい」と話しています。


レッサーパンダをモチーフにした家具


 開館時間は午前9時30分~午後5時で、第2・第4月曜は休館。動物園の入園料(大人500円、子ども100円、未就学児無料)で入館できます。


 6月29日のワークショップ(参加費500円)は午前11時と午後2時からで、定員は各回8人。新聞紙でライオンなどの「かぶり物」を作る予定。問い合わせは同館(0944-32-8050)へ。


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