大牟田・新栄町駅前の再開発事業 2029年度の着工目指す

 福岡県大牟田市中心部に当たる西鉄新栄町駅前地区の市街地再開発事業について、事業計画の素案がまとまった。2029年度の着工を目指しており、関係者らは「新栄町は炭都大牟田のにぎわいのシンボルだった。再生のきっかけになってほしい」と期待している。


新栄町駅前の再開発イメージイラスト=再開発準備組合提供

「医療と健康」テーマ 素案まとまる

 地権者らでつくる「新栄町駅前地区市街地再開発準備組合」によると、新栄町駅前の約2ヘクタールが対象。同市や商工会議所、事業協力者の西日本鉄道などと連携し、「医療と健康」をテーマに新たな駅舎やマンション、健康・スポーツ棟、商業施設棟、立体駐車場、屋根付き広場などを設けるとしている。総事業費は99億円を見込む。

 大牟田は石炭産業を中心に工業都市としてにぎわい、百貨店や商店街、飲食店が並び、大勢の人が訪れた。三井三池炭鉱閉山(1997年)や郊外型大型ショッピングセンターの進出の影響で衰退が著しく、空き店舗が目立つ。

 中心市街地の再生を目指し、地権者らが14年に準備組合を設立。事業協力者に決まっていた二つの企業グループとともに、ホテルを核にした再開発を目指したが、うち1グループが19年に撤退し計画は頓挫していた。

 同組合は、すでに組合員らには素案を示し、3月中旬には、地権者らに、再開発に伴い資金の負担が生じることなども説明したという。

 26年度は素案を県、市と協議し、27年度には事業化に必要な都市計画変更と、再開発組合の発足を目指す。山本純子理事長は「ようやくスタートラインに着いた。(事業をやり終えて)大牟田の活性化につなげたい」と語った。


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