【熊本】戦時の航空機製作所を見学 健軍駐屯地で6月に

 太平洋戦争中に建てられ、陸上自衛隊健軍駐屯地(熊本市東区)にある「旧三菱重工業 熊本航空機製作所第一組立工場」の見学会が6月に開かれる。見学会を主催する市民団体の高谷和生代表(71)は「歴史的な価値を知る機会にしてほしい」と呼びかけている。募集は5月13日まで。

40機以上の「飛龍」を生産


「健軍支処棟」として活用されている旧工場=健軍駐屯地提供

 団体などによると、同製作所は1942年に着工し、44年から終戦まで重爆撃機「飛龍」を40機以上、生産した。特徴的なのは建物の屋根で、採光のために三角形が連続した構造になっている。太平洋戦争中に使用された航空機関連工場として現存するのは、熊本県内で唯一という。

 現在は陸上自衛隊健軍駐屯地で車両の整備などを行う「健軍支処棟」として活用されているが、老朽化を理由に解体する方針が示されている。

応募は5月13日まで

 見学会は「くまもと戦争遺跡・文化遺産ネットワーク」と「戦争遺跡保存全国ネットワーク」が同駐屯地の協力を得て開催する。6月14日午後1時からで、同駐屯地の歴史や県内の航空機産業などに関する講話のほか、45年に健軍飛行場から飛び立ち、112人が犠牲になったとされる特攻隊「義烈空挺隊」の慰霊碑などの見学も予定している。

 県民を対象とし、資料代や保険加入費として1人500円が必要。定員は40人で、応募者多数の場合は抽選。応募は5月13日までに往復はがきに名前、年齢、住所、連絡先を記入し、くまもと戦争遺跡・文化遺産ネットワーク(玉名市立願寺126の5)に郵送する。問い合わせは高谷代表(090-1513-5528)へ。


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