【山口】まど・みちおさんの足跡たどる企画展を開催中

 没後10年を迎える山口県周南市出身の詩人まど・みちお(本名・石田道雄)さんの足跡をたどる企画展が、山口市の県立山口図書館ふるさと山口文学ギャラリーで開かれている。入場無料で4月25日まで。


まど・みちおさんの作品が収録された書籍などが並ぶ会場

 まどさんは明治期の1909年11月に徳山町(現・周南市)で生まれ、日本統治下の台湾で青春時代を過ごした。戦後は出版社の編集者をしながら詩を生み出し、2014年2月に104歳で亡くなった。

 企画展では、誰もが一度は聞いたことのある「ぞうさん」や「やぎさん ゆうびん」、「一ねんせいになったら」を収録した書籍など約50点が並ぶ。童謡が有名になった理由を「作曲家の功績」と控えめに答える逸話も紹介され、生涯を通じて創作活動に打ち込んだ、まどさんの人生観にも迫っている。

 担当者は「実際に本を手に取り、まどさんの人柄に触れてほしい」と来場を呼びかけている。問い合わせは県立山口図書館(083-924-2111)へ。


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