【鹿児島】求む鳥獣ハンター 鹿屋市が協力隊員を採用へ

 鹿児島県鹿屋市は、農作物などに被害をもたらす有害鳥獣を捕獲する「鳥獣ハンター」を地域おこし協力隊員として採用することを決めた。期間は7月から最長3年間で、捕獲技術やジビエ(野生鳥獣肉)の加工販売を学び、市内での定住・独立を目指してもらう。3月31日まで募集している。

「地域おこし協力隊員」 3月末まで募集

 市によると、昨年度の被害は少なくとも、麦やトウモロコシなどの飼料作物が約2.2ヘクタールで最も多く、サツマイモなどのイモ類が約1.9ヘクタール、水稲が約0.6ヘクタールに及んだ。動物別ではイノシシによる被害が最多で、タヌキ、アナグマと続いた。電気柵を設置したり、捕獲したりしているが、対策が追いつかない状況という。

 対象は、市内への移住が可能な市外在住者。狩猟免許(わな)を取得してもらい、有害鳥獣の捕獲や被害防止対策の推進を担う。ジビエの加工技術を学ぶほか、サカキといった枝物の生産にも携わる。

 市林務水産課は「地元住民と一緒になり、有害鳥獣から農作物を守ってくれる人材を求めている」としている。

狩猟経験は不要、副業OK

 狩猟免許や経験、年齢は問わない。報酬は月20万円で期末手当も支給する。副業も可。家賃は月5万円程度を上限に市が負担する。問い合わせは、同課(0994-31-1173)へ。


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