【熊本】熊本市動植物園のモノレールが46年の歴史に幕

 熊本市動植物園は、同園を走るモノレールの運行を9月30日で取りやめると発表した。園内施設の再整備などが理由で、46年間の歴史に幕を下ろす。


園内を走るモノレール


9月末で終了…施設を再整備


 同園によると、モノレールは地上から高さ約6メートルを走り、1周約600メートル。動物を上から見学できる人気施設で年間利用者は約9万5000人。1979年から運行しているが、2019年、23年と立て続けに事故が起き、23年は6人が軽傷を負った。


 一時運休を経て24年に運行を再開。しかし、老朽化に加え、29年に迎える開園100周年に向けた再整備、モノレールの音や振動による動物へのストレス緩和のため、取りやめを決めた。

 約6000万円をかけて来年度中に撤去、処分を完了させる予定。同園の高倉智浩副園長は「撤去後には新施設の設置も検討しているので楽しみにしてほしい」としている。


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