【大分】「ゆふいん文化・記録映画祭」 6月6~8日に開催
珠玉のドキュメンタリー映画を紹介する「ゆふいん文化・記録映画祭」が6月6~8日、大分県由布市湯布院町川上のゆふいんラックホールで開かれる。福岡県飯塚市で1992年に女児2人が殺害された飯塚事件や、ハンセン病などをテーマにした計7作品を上映し、監督や出演者のゲストトークもある。実行委員会は「まっすぐな驚きが詰まった映画を多くの人に見てほしい」と来場を呼びかけている。
同映画祭は、劇映画を上映する「湯布院映画祭」とは別に98年に始まった。コロナ禍で中止した1回を除いて毎年開いており、27回目。作品は地域住民らでつくる実行委が選んだ。
飯塚事件がテーマの「正義の行方」(2024年)のほか、岡山県瀬戸内市のハンセン病の国立療養所で80年以上暮らす女性に密着した「かづゑ的」(23年)、「浪速のロッキー」と呼ばれた赤井英和さんのプロボクサー時代を振り返る「AKAI」(22年)などを上映する。
監督や出演者のトークも
各回の上映後には、監督や出演者らによるゲストトークも開催。「正義の行方」では再審弁護団の徳田靖之弁護士と木寺一孝監督が、「AKAI」では、赤井さん本人と、監督を務めた赤井さんの長男、英五郎さんの登壇を予定している。
7日午後6時からは会場そばの乙丸公民館で、出演者や監督らと交流できる懇親会もある。実行委員長の大谷隆広さん(55)は「いろんな人が出会い、化学変化を起こす場になればうれしい」と話している。
チケットは1作品1200円(当日は1500円)、3日間通しの「全日券」は6000円。予約は由布院観光総合事務所(0977-85-4464)で平日午前9時~午後5時に受け付ける。
上映スケジュールは次の通り。
▽6日 午後5時「無理しない ケガしない 明日も仕事!新根室プロレス物語」
▽7日 午前10時「満天の星」、午後1時半「ちゃわんやのはなし―四百年の旅人―」、同5時「AKAI」
▽8日 午前9時半「かづゑ的」、午後1時「正義の行方」、同5時「OKAは手ぶらでやってくる」