【佐賀】鹿島市の中木庭ダム周辺 活性化へ空き家を活用

 ダム建設で集落が移動した佐賀県鹿島市の中木庭(なかこば)ダム周辺のにぎわいを取り戻そうと、佐賀大の建築愛好会「しかラボ」が空き家を活用した地域活性化の取り組みを始めた。クラウドファンディング(CF)で空き家の改修費用の支援を呼びかけている。


改修後の空き家のイメージ図

佐賀大の建築愛好会がCF 改修費募る

 中木庭ダムは県営ダムの中でも最大規模で、1978年に着工し、2006年に完成。17年まで行われた周辺整備も含め、約40戸が移転の対象となった。同愛好会で取り組みを主導する同大院2年、保沢伸光さん(23)によると、移転した集落があった場所は現在は人けが少なくなっており、自然豊かな環境を生かして音楽やバーベキューなどができる拠点を作ろうと、昨年春頃から活動を始めたという。

 活用する空き家は平屋建てで母屋約40平方メートル、離れが約20平方メートル。窓ガラスが割れるなどしているため、今年度中に床や壁などの内装工事を終えたい考えだ。

 保沢さんは「建築の力で社会課題に向き合い、地域の人と協力しながら町をよくしようと奮闘している。ぜひ応援してほしい」としている。

 CFの目標額は300万円で、8月27日まで。CFサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で受け付けている。 


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