豊前市で「幻のサウナ」営業中 猛暑に癒やしの畑冷泉館

 天然の冷泉を引き込んだ水風呂とサウナが売りの福岡県豊前市の畑冷泉館が、猛暑の今年も利用者に涼しさと癒やしを提供している。

夏の1か月半だけ営業


天然の冷泉を引き込んだ畑冷泉館の水風呂

 同館は、隣接する水神社の大楠の根元から湧出する天然水を引き込んだ冷泉浴施設。修験道の山伏らの禊(みそ)ぎの場だったが、明治時代に露天浴場として開放され、1994年に現在の施設が開館した。

 水温は約15度で、加温も加水もしない源泉掛け流しの水風呂が特徴。近年のサウナブームやSNSの普及を受け、夏の1か月半しか営業しない「幻のサウナ」として認知度が高まり、昨年は約4500人が利用した。今年は7月12日に営業を始め、関東などからも愛好家が訪れている。

 毎週のように訪れるという同県行橋市の男性(74)は「水が良くて、体の芯まで染み込む感じ。夏には最高の場所」と絶賛。指定管理者の畑活性化協議会事務局の井本梨香さんは「ここの水の素晴らしさをもっと知ってもらい、疲れた体を癒やしてほしい」と話している。

 営業は8月31日まで。開館時間は午前10時~午後5時。利用料金は中学生以上500円、小学生200円、未就学児無料。問い合わせは同館(0979-82-0976)へ。


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