手軽に温泉気分 別府の「湯の花」が買える自販機が福岡市内に登場!
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湯の街として知られる大分県別府市の特産品「湯の花」が、福岡市内の自動販売機でも買えるようになりました。新型コロナウイルスの影響で温泉に行きづらいという人も、自宅で手軽に温泉気分を味わえます。
江戸時代から続く伝統の製法
湯の花は温泉成分を使った天然の入浴剤。別府では「湯の花小屋」という施設で、敷き詰めた青粘土に噴気ガスを通して結晶化させるという江戸時代からの製法で作られています。この全国でも珍しい製造技術は2006年、国の重要無形民俗文化財に指定されました。
別府市内では7種の泉質の湯が湧き出していますが、湯の花作りが盛んなのは硫黄泉が湧く明礬地区と湯山地区。一帯には、湯の花小屋が立ち並んでいます。
別府の温泉気分を自宅でも!
自販機で購入できる湯の花は、湯山地区の職人の手によるものです。1箱(2袋入り)500円で、自宅の浴槽に入れれば、温泉と同じ成分の湯につかれます。
今回の商品は、「コロナ禍の今は自宅で別府を楽しんでもらい、収束後に足を運んでほしい」との思いから、市の観光PRなどを担う一般社団法人「B-biz LINK(ビービズリンク)」が企画しました。
湯の花を扱う自販機は、「はなれていても、あったかい。」というメッセージなどがデザインされた別府温泉特別仕様です。自販機の管理・運営会社「高原ミネラル」の協力を得て、福岡市内3か所に設置されています。
湯の花が買える自販機
・福岡市博多区祇園町8-12 「サウナ&カプセル ウェルビー福岡」下
・福岡市東区松島3-26-25 「高原ミネラル福岡営業所」
・福岡市博多区寿町3-1-5 路面自販機
はなれていても、あったかい。
別府温泉ではビービズリンクを中心に「ソーシャル・ディスタンシング」プロジェクトが行われており、今回の企画もその一環です。自販機に描かれているロゴは、温泉マークの湯けむりが"社会的距離"を保って立ち上る様子を表したもの。このロゴをデザインしたマスクも、自販機に並んでいます。
箱に切手を貼れば、そのまま郵便ポストに投函できる湯の花もあります。メッセージを添えて、気持ちと一緒に湯の花を送れる「はなれていても、あったかい」商品です。遠方の友人や親戚への贈り物として予想以上の人気で、増産して対応しているとのことです。