別府の「ぬくもり」を自宅で楽しんで! トラックで届くお土産が話題に

ホースで家庭の浴槽に注がれる温泉

 別府の温泉をおみやげに――。そんなユニークな事業が大分県別府市で始まり、福岡県内への第1便の配送が10月28~30日に行われました。普段入っている自宅のお風呂が温泉になる特別な一日を取材しました。


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無料キャンペーン中

 この「別府おんせんおみや」を企画したのは、別府市の観光PRなどを担う一般社団法人「B-biz LINK(ビービズリンク)」です。きっかけは、2016年の熊本地震の際、被災した別府市が支援のお礼にと全国に温泉を届けた「別府温泉の恩返し」でした。大分を除く46都道府県に計68トンを届けて各地で喜ばれ、ビービズリンクが「おみやげ」として販売することになりました。

 事業開始を記念し、抽選などで選ばれた人に無料で温泉を届けるキャンペーン(受け付けは来年1月末まで)を行っています。希望者は、別府を訪れた日付やエピソードなどを添えてウェブサイトから申し込みます。
 通常の配送料金は福岡市で約9万8000円、大阪市で約54万3000円、東京で74万8000円などとなっています。


別府おんせんおみやの特設サイト

トラックでお届け!

 無料キャンペーンに当選した福岡県内の家庭への配送が10月28日に始まり、福岡市や北九州市、飯塚市などの12世帯に計約4000リットルが届きました。


家の前までトラックがきます

 糸島市の下川イチ子さんの自宅には、長女・照代さんからのプレゼントとして温泉が届けられました。下川さんと東京在住の照代さんは、5年ほど前まで年2回は別府市を一緒に訪れていました。しかし、80歳を超えた下川さんが別府へ行くのが難しくなり、自宅で温泉を楽しんでもらおうと、照代さんが応募したそうです。


職員から温泉の説明を受ける下川さん親子

 ビービズリンク職員らは、自宅前に止めたトラックのタンクから慣れた手つきでホースを風呂場に伸ばします。別府市内でくみ上げた弱アルカリ性の単純温泉の湯がホースを伝わり、みるみるうちに湯船がいっぱいになりました。


タンクの上からホースを伸ばして給湯します

 下川さんは「娘から話を聞いたときはびっくりしました。大好きな別府の温泉を家で楽しめるのは、お金に換えられない幸せ」と笑顔です。東京から駆けつけた照代さんも「喜んでもらえて良かった」とほほ笑んでいました。

 福岡市中央区の古薗隆徳さんは、別府に遊びに行った友人から温泉をプレゼントされました。浴槽に湯がたまると、少し水で冷ましてから早速入浴し、「すごいお土産です。友人に感謝ですね」と、温泉を楽しんでいました。


湯船に身を沈める古薗さん


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