【山口】山陰線が9月に27日に全線再開! 2年3か月ぶり

 2023年の大雨で被災し、一部が不通となっている県内のJR山陰線について、JR西日本は8月21日、山口市で記者会見を開き、大きな被害を受けた粟野川橋梁(きょうりょう)を含む人丸―滝部駅間(全長21.6キロ)の運転を9月27日から再開することを発表した。同線の全線再開は約2年3か月ぶりとなる。

人丸ー滝部駅が復旧


記者会見で山陰線について語る飯田支社長

 同線・長門市―小串駅間(同50.6キロ)は大雨によって計69か所で被災。被害が軽微だった長門市―人丸(同13.9キロ)、滝部―小串駅間(同15.1キロ)は24年6月22日に先行して運転を再開していた。

 人丸―滝部駅間では、大雨で粟野川の水位が急激に上昇し、橋脚の地盤材料などが流出。橋が傾くといった被害を受けた。同社は工事用の仮桟橋を設置して橋脚の修復や橋桁の再架設に取り組んできた。運転再開は今年中の予定だったが、今夏の梅雨が短かったことから工期が短縮されたという。

 同社は今後、線路の復旧や設備点検、仮桟橋を撤去し、9月5日から試運転を行う。同社の飯田稔督・広島支社長は会見で「安全最優先に工事を進めてきた。2年間待たせたが、デスティネーションキャンペーンなどを生かしながら山陰線の盛り上げにつなげていきたい」と述べた。


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