【長崎】長期留学に奨学金制度 長崎大生と地元企業創設

 長崎大経済学部の4年生6人と地元企業が連携し、半年以上の長期留学を行う学生への給付型奨学金制度を創設した。同学部の1人に長崎県内で質店を経営する前田商会(長崎市)から月3万~5万円を給付するもので、募集を始めている。6人は留学の流れを疑似体験できるボードゲームも開発し、「お金や準備などの不安を解消し、留学を実現してほしい」と話す。

学生目線で広報活動も


開発した留学のゲームを紹介する経済学部の学生たち


 6人は2025年度、ゼミ活動の一環で経済学部などの学生178人にアンケートを実施。大学時代にやりたかったができなかったことなどを尋ねた結果、約4割の学生が長期留学に関心がある一方、実際に留学した学生は少ないことを知った。

 留学経験者などに話を聞き、背景には経済的負担と心理的不安があると分析。ゼミ活動では、前田商会と連携し、企業価値の向上につなげる取り組みも行っており、同社の協力を得て、留学への経済的負担の解決に向けた奨学金制度を考案した。

 制度では、奨学生は資金の給付を受けるだけでなく、留学先でリユース事情の調査を行い、同社の広報活動に生かすことなどを想定。同社との面接などを通じて対象者を決定する。同社は「学生目線の広報活動をしてもらうのはありがたい。奨学金で未来を担う若者の夢を応援したい」と話す。

留学ゲームで不安解消

 留学のゲームを開発したのは、心理的不安の解消には、留学で必要な手続きなどを知ることが重要と考えたからだ。マス目には「留学説明会に参加」「海外出発に備えてワクチンを接種」などがあり、ゲームを楽しみながら留学前後の流れを学ぶことができ、26年度から1年生のゼミ活動で導入される。

 考案した一人の高良諒さん(21)は「留学しようと思うと、1年時から準備が必要になってくる。奨学金やゲームを通じて留学へのハードルを下げ、留学せずに後悔することがなくなってほしい」と話していた。


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