記事 INDEX
- 会長や職員が自ら出演
- 6万回超再生の動画も
- 登録1万人を目指して
九州各県や企業などでつくる九州観光機構(福岡市)が運営するYouTubeでの動画配信「チャンネル九州塾」が、開設から1年を迎えました。手作り中心ながら多彩な番組に挑み、チャンネル登録者数は4000人を突破。節目に合わせ、視聴者への感謝を込めたプレゼント企画を実施中で、今後もさらに発信を強化していく考えです。
会長や職員が自ら出演
チャンネル九州塾は、同機構が「九州の魅力を幅広く発信したい」と昨年7月4日に開設しました。動画ならではの発信力に期待するとともに、職員らの成長にもつなげようと、可能な限り自前で撮影に取り組んでいます。
機構の唐池恒二会長(JR九州相談役)が自ら「塾長」として出演する「わくわくする観光経済講座」は、九州各県の知事らと対談する番組。唐池会長の人脈を生かし、国内外に展開する博多ラーメン店「一風堂」創業者の河原成美さんら企業トップや、歌手の前川清さんやコピーライターの糸井重里さんら著名人も登場しました。
このほか、機構職員たちがツナギ姿で観光地を体当たり取材する「九州をツナギ隊」や、季節に応じた観光スポットやイベントを紹介する「お出かけ情報」などを制作。ショート動画を含めて、1年間で135本を公開しました。
6万回超再生の動画も
これまで再生回数が最も多かったのは、人気の交通系YouTuberのスーツさんを招いて撮影した動画です。JR九州の観光列車「ふたつ星4047」などに機構職員らと乗車してもらい、沿線の魅力などを紹介。収録実現まで調整に半年ほど要したそうですが、4月21日の公開から3か月間で、6万9000回再生を突破しました。「九州旅行に行きたい」といったコメントも寄せられています。
九州各地のイベントを訪ねてリアルタイムで伝える「ライブ配信」も、好調です。これまでに、長崎ランタンフェスティバルや、プロ野球チームの宮崎キャンプ初日などを取材。ライブ配信には今後も注力していく構えです。
登録1万人を目指して
今年7月4日時点でのチャンネル登録者は4550人。新型コロナウイルスの5類移行によって外出機会が増えていることもあり、機構は今後も魅力ある番組づくりに努めて1万人達成を目指します。
機構では1周年を記念して、視聴者へのプレゼント企画を実施。これまで配信した動画にちなむ5問を出題し、4問以上正解した人の中から抽選で45人にオリジナルグッズを贈ります。ツナギ隊のロゴ入りタオルや、工業デザイナー・水戸岡鋭治さんが手がけた機構のマスコット「九ちゃん」が描かれた文具などを用意しています。
応募は8月13日まで。詳細は公式ツイッターや動画で案内しています。応募に役立ちそうな動画は、こちらでも紹介しています。
なお、応募フォームでは、「見たい企画」などの意見も募っています。
チャンネル九州塾ディレクターの機構職員、土屋勇介さんはこの1年を「多彩な出演者との連絡や編集に追われる日々でしたが、出演いただいた方の人柄を知ってファンになるなど、自分自身の世界も広がりました」と振り返ります。
九州内のインフルエンサーと一緒につくりあげる新企画なども準備中で、「今後も動画を通して、九州に来てくれる方を少しでも増やしていきたい」と話しています。