そうなっとーと!北九州で開催中の「どうなっとーと?展」が人気
記事 INDEX
- 鏡は普通なのに?
- 北九州ならではの
- 自由研究にも活用
実際とは違って見える、目の「錯覚」をテーマにした企画展「どうなっとーと?展」が、北九州市八幡東区のスペースLABO(北九州市科学館)で開かれています。大人も子どもも楽しめる「不思議さ」が魅力で、開幕直後の3連休に想定の4倍の来場者が訪れるなど、人気のイベントとなっています。
鏡は普通なのに?
まず会場入り口で、壁と床に広がる不思議な白黒模様が迎えてくれます。壁は平面ですが膨らんでいるようにも見え、まっすぐ歩けないような感覚に襲われます。
会場には、錯覚の研究で知られる杉原厚吉・明治大研究特別教授が監修した絵や立体作品など約100点を展示。昨年4月にオープンしたスペースLABOで、錯覚をテーマにした企画展の開催は今回が初めてです。
同じ長さの線でも周囲のイラストによって違って見えたり、同じ色も明暗が異なって見えたり。回転すると形が変わって見える立体作品など多彩です。
目の前の実物と鏡に映ったものとで、姿かたちが違って見える立体作品も多く、「鏡に秘密があるのでは」と思いがちですが、同館職員からは「鏡は至って普通です」との返答。背伸びしたり、かがんだりして、なぜ違うように見えるのか考え込んでしまいます。
北九州ならではの
「ベスト錯覚コンテスト世界大会」で1位・2位に輝いた杉原氏の作品のほか、東田第一高炉と若戸大橋をイメージした、北九州オリジナルの展示もあります。
揺れていないのに揺れているように感じる橋や、上り続けているように見える階段など、全身で楽しめるユニークな展示もそろいます。
7月中旬に訪れた北九州市八幡西区の男児(6)は「ぐるぐるしている(ように見える)渦巻き模様は、目が回りそうだった。どれも楽しかった」と満足そうでした。
一緒に訪れた祖母(59)は「目の錯覚がこんなにあるとは驚いた。最初は『どうなっとるんやろう?』と思い、解説を読むと『そうなってるんや』と気づけて、大人にもおもしろい展示」と話していました。
自由研究にも活用
ミュージアムショップでは、企画展に合わせて、錯覚が楽しめるグッズなどを販売しています。
工作キットもあり、夏休みの自由研究などに活用するのもオススメとのことです。
同館の柳井雅也・普及課長は「体感してみないと分からない、不思議な感覚が味わえる企画展。『目から得る情報がすべて正しいとは限らない』ということも、ぜひ実感してほしい」と話しています。
イベント名 | どうなっとーと?展 ~数理工学博士がつくる錯覚の世界~ |
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開催期間 | 7月15日(土)~9月24日(日) |
時間 | 10:00〜18:00(入館は17:30まで) |
場所 | スペースLABO(北九州市科学館) 1階 企画展示室 (北九州市八幡東区東田4-1-1) |
料金 | 一般:1000円/高校・大学生:600円/小中学生:400円/未就学児(3歳以上):200円 |
公式サイト | どうなっとーと?展 |