47都道府県からどれを選ぶ? ゼンリンの地図グッズが人気

47パレットシリーズの九州・沖縄各県のカラーピンズ
記事 INDEX
- 地元愛、だけではなく
- 愛される「地図柄」を
- 47都道府県別に限らず
地図大手のゼンリン(北九州市)が、47都道府県それぞれの形と豊かな色合いでデザインしたグッズを相次いで投入しています。「47palette(ヨンナナ パレット)」と銘打ったシリーズで、タオルハンカチやカラーピンズなどに加え、女性用の靴下も登場。送別会向けの需要も高いと聞き、売り場を訪ねました。
地元愛、だけではなく
「愛知は住んだことがあるので。こちらは若い頃の憧れの地・東京、見た目がステキな群馬……。私の出身県? 福岡です」
福岡市・天神でゼンリンが運営する地図グッズ店「Map Design GALLERY & LAB(マップデザインギャラリー アンド ラボ)」。今村拓郎店長のエプロンには、愛知、東京、群馬の3都県のカラーピンズが光っていました。
都道府県の地図にちなんだグッズで、「地元だから」「住んだことがあるから」といった居住歴はもちろんですが、違う理由で選ぶ購入客も少なくないそうです。「“推し”のアーティストの出身地」「好きなアニメのゆかりの地」などその土地との「縁」のほか、「形がかわいい」「色合いが好き」とデザインが気に入って手に取る人もいるとのことです。
愛される「地図柄」を
地図を柄・デザインとして楽しみ、身近なグッズで親しんでほしい――。「マップデザインギャラリー」は、そんな思いから生まれた地図柄グッズの専門店で、2019年に北九州市内に初出店。現在は福岡市と長崎市を含めて計3店を展開しています。
九州が描かれたバッグや都市の地図が表紙に載っているノートなども販売していますが、各都道府県をカラフルな色合いで表現した47パレットは2年前からシリーズ展開されている注目の品です。
ゼンリンが特産品や名所を基に都道府県ごとに色を設定。2023年2月にタオルハンカチ(各税込み1320円)を発売したところ、予想以上の反響で、シリーズ化されるようになったそうです。
九州でみると、第1弾として設定された配色は、福岡は「めんたいこ」、佐賀は「海苔(のり)」、長崎は「カステラ」、熊本は「阿蘇山」、大分は「かぼす」、宮崎は「マンゴー」、鹿児島は「さつまいも」をモチーフにしているそうです。第2弾の配色は、福岡が「白梅」などとなっています。
47都道府県別に限らず
47パレットでは、タオルハンカチに加えて、2種類のカラーピンズ(第1弾各1100円、第2弾各1980円)とソックス(2足組・各2090円)も47都道府県別で発売。特に人気なのは、2023年10月に第1弾が発売されたカラーピンズです。
当初、カラーピンズは群馬県の売れ行きがよかったとのこと。「鶴のように見える色合いが好まれたようです」。ゼンリンの広報担当・都丸優樹課長はそう解説します。実は群馬県出身の都丸課長は「地元の誉れで、うれしい限りです」とほほえみます。
47パレットシリーズのデザインを担当する同社社員、長縄樹里さんは「ゆかりのある都道府県が『かわいい』と思ってもらえるアイテムを目指しました。楽しい気持ちになり、会話のきっかけになればという思いから展開しています」とコメントしています。
同シリーズでは2024年、全47都道府県のカラーピンズがフレームに入った「全国セット」を限定発売したところ人気を呼び、今年の追加受注(1セット5万5000円)が決定。今後の展開も注目されそうです。