福岡市のマンホール柄がTシャツに 幾何学模様を粋に着こなせ!
福岡市のマンホール蓋の絵柄を取り入れたTシャツが販売されています。各地のマンホール蓋をモチーフにしたTシャツを手がけ、地域のPRにも力を注いでいる京都市のアパレルブランドが、商品のラインアップに加えました。福岡県内の自治体では福岡市が初の採用とのことです。
豊かな地域性に魅せられて
「ジャパンアンダーグラウンド」代表の足立拓海さん(26)は、各地のマンホール蓋の絵柄に魅せられています。海外旅行が好きで、土産にTシャツをよく購入していたという足立さん。日本でも各地の土産になるTシャツを作れないかと考え、「デザイン性が高く、地域性に富んだマンホール蓋に興味を持ちました」と話します。
2021年から各地の自治体に使用許諾を得て、マンホールTシャツを作っています。これまでに60種類以上を商品化し、9月2日に発売した沖縄県のTシャツで全国47都道府県を”制覇”しました。
福岡市のマンホールは、鳥やヨット、街並みなどを連想させる幾何学的な模様が特徴的。Tシャツは、胸部分に蓋の絵柄と「FUKUOKA」の文字をあしらい、その周囲は福岡ソフトバンクホークスをイメージして黄色で仕上げました。
福岡と同じく今年7月に発売された佐賀市はムツゴロウ、長崎県南島原市は天草四郎と原城が描かれ、ともにご当地色が強い絵柄です。一方、複数の素材を組み合わせ抽象的にデザインした福岡市のマンホールは、どこかファッション性を感じさせます。
ハートが刻まれた限定版!
福岡市は1990年にマンホール蓋のデザインを公募し、91年から設置しています。Tシャツの絵柄は、その中でも「ハート」が入った限定版で、福岡市下水道事業88周年を記念したものです。市によると、2018年に取り組んだ記念プロジェクト「FUKU 51 MANHOLE(フク コイ マンホール)」の一環で、上部に小さなハートを刻んだ蓋を市内51か所に順次設置しているそうです。
足立さんは「福岡のデザインはスタイリッシュでかっこよく、Tシャツの柄として合う。Tシャツをきっかけに会話が生まれ、実際にマンホールがある街を訪れるきっかけになればうれしい」と話しています。
色は白と黒の2種類で、サイズはS・M・L・XLがあります。価格はいずれも税込み4100円。同ブランドの公式オンラインショップで購入できます。