"採れたて"をお届け! 首都圏の市場へ「あまおう」空を飛ぶ
航空機内に運び込まれる「あまおう」のコンテナ
採れたての福岡県産ブランドイチゴ「あまおう」をいち早く首都圏へ届けようと、JA全農ふくれん(福岡市)と県が空路輸送をスタートした。日本航空と連携して5月までに約3万3000パック(約10トン)を空輸する予定で、あまおうのブランド力を高めてアピールする狙いだ。
「2024年問題」も背景に
空輸は2025年12月12日からスタート。同日に福岡空港で行われた出発セレモニーで、JA全農ふくれんの乗富幸雄・運営委員会会長は「遠隔地にも新鮮なあまおうを届けたい。その夢が実現した」と喜びを語った。
1キロ・グラムあたりの販売単価が2004年度から21年連続日本一のあまおうは首都圏でも人気といい、主に陸路で輸送されている。ただ、残業の規制強化で物流業界の人手不足が懸念される「2024年問題」が顕在化。県とJAは複数の輸送ルートを確保しようと、25年1~3月に首都圏向けの空路輸送を試行していた。
陸路の場合、福岡を出発して首都圏の市場や店頭に並ぶまでに2日程度かかる。空路ならこれを1日短縮でき、より新鮮な状態で届けられるという。
鮮度で「日本一」堅持へ
12月12日はJA福岡大城とJAみなみ筑後の選果場(大川市、みやま市)から、前日に収穫したあまおう1720パックをトラックで福岡空港まで輸送。羽田行きの日本航空機にコンテナを積んで運び、13日には首都圏の店頭に並んだという。
あまおうは、栽培を県内で独占できる「育成者権」が25年1月に切れたが、県やJAは「あまおうと名乗れるのは県産のみ」とする「商標権」を盾にした戦略を展開するほか、ブランド力向上や販路拡大にも力を入れている。乗富会長は海外への輸送にも意欲を示し、「今後は台湾や香港、シンガポール(への輸送)にも踏み込んでいきたい」と話していた。
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