走って爽快!乗るたびワクワク! タイで愛される「トゥクトゥク」が福岡でも人気
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記事 INDEX
- 孫と一緒にドライブ
- レンタカーで楽しむ
- 「マイペンライ」で
タイでタクシーとして親しまれている三輪自動車「トゥクトゥク」が、福岡県内を快走している。カラフルな車体は注目度抜群。開放感あふれる乗り心地が人気だ。
孫と一緒にドライブ
5月の土曜日、那珂川市の見晴らしのいい山道で、福岡市の会社経営、早田常男さん(72)が自家用のトゥクトゥクを走らせていた。座席に乗っているのは3人の孫で、月に数回、一緒にドライブを楽しんでいる。
早田さんはテレビでトゥクトゥクを見て一目ぼれし、2020年12月に購入した。買い物などで使うマイカーは別にあり、トゥクトゥクはレジャー用。風を感じながら運転できるのが心地よく、「乗る度にワクワクする最高の乗り物」と声を弾ませる。孫の莉音さん(12)は「最初は目立って恥ずかしかったけれど、今は通行人が手を振ってくれるのが楽しい」と話す。
早田さんに販売した同市の「トゥクトゥクジャパン福岡店」の中村貴志さん(34)によると、トゥクトゥクは普通運転免許があれば運転できる。同店の車両は時速120キロほどまで出て、ガソリンで走り、燃費は1リットルあたり10~15キロという。
トゥクトゥクはタイ語でエンジン音を表現した呼び名で、同店では、現地で日本車の中古エンジンなどを使って組み立てられたものを輸入している。異国情緒や物珍しさに着目して移動販売や送迎などでの利用を目的に注文する事業者が多く、中にはマイカーとして購入する人もいる。価格は4人乗りが160万円から、7人乗りが180万円からだ。
レンタカーで楽しむ
「買うのは難しいけれど乗ってみたい」という人にはレンタカーがある。福岡市東区の「ROUTE CAFE AND TUKTUK(ルート・カフェ・アンド・トゥクトゥク)」では、金曜と土日に貸し出しており、「密」を避けられるレジャーとして人気だ。
1時間4400円からで、運転時の注意事項をまとめたビデオを見て、試運転をしてから出発する。店長の竹長みづきさん(33)は「自動車に慣れている方なら運転は難しくありませんよ」と呼びかける。
「マイペンライ」で
トゥクトゥクオーナー歴10年の福永悠輝さん(43)(横浜市)はウェブサイト「日本トゥクトゥク総合研究所」で購入時の注意点などを紹介している。
「新車」でも中古部品は使われており、不具合が生じることも。前輪が一つしかなく、速度を出してカーブを曲がる際にはやや不安定になり、慣れるまで注意が必要だ。運転席下にあるエンジンから熱が伝わり、夏は暑いという。
福永さんは「多少のことは『マイペンライ』(タイ語で『問題ない』)と思える人には本当に楽しい乗り物」と話す。
ほかにも試せる"変わり種"
トゥクトゥク以外の珍しい乗り物を運転できる場所がある。
大木町の「町かんけい案内所」では、1人乗りの超小型電気自動車「コムス」(トヨタ車体)のレンタルを昨年始めた。普通免許で運転でき、最高速度は60キロ。6台あって町内の神社などを巡る観光客に人気という。料金は1日(最長7時間)、2000円だ。
「セグウェイ」は体の重心を前に傾けると走る電動立ち乗り式二輪車で、原則として公道は走行できないが、県内では福岡市東区の国営海の中道海浜公園内で利用できる。150分9000円で、ガイドとともに園内に咲く季節の花々などを見ながら走る。運転免許は必要なく、16歳以上が対象。販売代理店「セグウェイジャパン」の喜瀬頌之さんは「操作は簡単で、楽しいですよ」と勧める。
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