行橋市がホームページ刷新 子ども議会の提案きっかけに

 福岡県行橋市は2月から市ホームページ(HP)を刷新した。きっかけは、2年前の子ども議会で中学生から出された「見づらく、分かりにくい」との指摘。画像などを多用したHP内には子ども用のサイトも新設されており、当時提案した中学生は「自分の伝えた内容よりもグレードアップして使いやすくなった」と喜んでいる。

2年前より「使いやすい」

 「HPはスマートフォンでの画面表示に対応していない。表現も難しく、知りたい情報にたどりつけない」
 2021年8月に行われた子ども議会の一般質問。市立行橋中2年(当時1年)の女子生徒は、中学生も新型コロナウイルスワクチンの接種対象になって行政情報が必要なことに触れ、「分かりやすい表現やイラストを使うなど改善が必要」と提案した。

 これに対し、執行部は「異議ありません。全面的な刷新に向けてスピード感を持って取り組みます」と答弁した。


刷新前の行橋市HP(左、行橋市提供)と刷新後のHP

 執行部は閉会後、担当課に対応を指示。指摘を受け、HPをスマホ対応に変更し、写真などでビジュアル面を強化した。また、市広報誌の記事に付された番号を「ID検索」に入力すると、より詳しい記事を読めるようにした。子ども用に新設した「ゆくはしキッズサイト」では、市役所や市議会、暮らしに関する情報などを、イラストも使って分かりやすい言葉で伝えている。

 また、市の公式LINEと連携する仕組みを導入。防災やイベント、子育てなど、利用者が希望するHPの最新情報がスマホに届くようになった。約2700万円をかけた新HPは今年2月1日から運用が始まり、多い日には普段の5倍の約1万件のアクセスがあったという。

意見を伝える→物事が動く

 「友達や優しい大人がたくさんいる古里を良くする力になりたい」との思いで、子ども議会に参加したという生徒。「HPは市の顔にもなり、使いやすい方が地元の発展につながると思った。さまざまな大人の方が提案について真剣に考え、工夫して実現してくださった」と感謝し、「自分の意見を相手に伝えることが物事を動かすきっかけになるのだと感じた」と語った。

 HPを担当する市秘書課の友松潔彦・企画政策係長は「地元の情報を得たくてもHPが当てにならないという指摘には、申し訳ない気持ちだった。今後も情報量を増やして質を高め、さらに見やすいHPを目指したい」と話している。


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