福岡市は、市内7区の保健所が担っている感染症対応などの一部業務を集約した「福岡市保健所」を7月、市健康づくりサポートセンター「あいれふ」(中央区)に新設する。指揮命令系統を一元化することで、機能強化を図り、新たな感染症の発生に備える。
市保健医療局によると、各区の保健福祉センターから感染症や精神保健に携わる職員119人を市保健所に移す。一方、各区のセンターは引き続き、予防接種や乳幼児健診、健康相談といった市民向けの保健サービス機能を行うため、計235人を配置する。同局は、「コロナ禍で初動が遅れた反省を踏まえ、今後致死率の高い感染症が発生した際にも迅速に対応できるようにしていく」としている。