ニセ電話詐欺被害防止につなげようと九州産業大(福岡市東区)の学生がラップで啓発するユニークなショート動画を制作し、警察庁が公式X(旧ツイッター)アカウントで公開している。
「警告はフェイク」「かかってないセーフ」
福岡県警と協力しサイバーパトロールを行う同大のボランティア団体「KSUサイバーパトローラーズ」の学生が、警察庁主催の「サイバー防犯ボランティア動画コンテスト」(1~29日)に合わせて制作した。
動画は、パソコンなどに警告画面を表示してウイルスに感染したと装い復旧名目で金銭を要求する「サポート詐欺」への注意を呼びかける内容。男性2人がラップバトルをしながら「警告はFake(フェイク)」「かかってないセーフ」などと韻を踏み、要点を軽妙に伝えている。
出演した2人はパトローラーズのメンバーでラップ未経験だったため、20回ほどリテイクを重ねて完成させたという。同じくメンバーで同大理工学部情報科学科の学生(22)は「友人らから『新鮮』『おもしろい』と反響があった。10~20歳代の若い人たちに、ぜひ動画を見てほしい」と話した。