明治や大正期の広告チラシ「引札(ひきふだ)」を紹介する「直方の引札展」が、福岡県直方市の市立図書館で開かれている。3月26日まで。
色鮮やか、開店祝いなど
地元の商店が開店祝いや正月用などに配ったとされる色鮮やかな15点を展示。多くは明治40年代のもので、和紙に縁起物の鶴や亀、七福神などの絵を3~5色で多色刷りし、店名や住所、店主の名前なども記載している。
直方郷土研究会会長の牛嶋英俊さんによると、引札は大阪市で印刷されており、上品な絵が描かれた引札を部屋に飾る家庭も多かったという。牛嶋さんは「当時の直方の商店などが大きな経済力を持っていた証し」と話している。
午前10時~午後7時(日・祝日は午後5時まで)で月曜休館。問い合わせは、同図書館(0949-25-2240)へ。