鞍手高校放送部が制作したドラマがNHK杯コンテストで連覇

創作テレビドラマ部門で優勝した鞍手高放送部の寒河江さん(右)と宇土さん

 福岡県立鞍手高校(直方市)の放送部が、NHK杯全国高校放送コンテストの「創作テレビドラマ部門」で2連覇を果たした。脚本からキャスト出演、撮影、演出、編集まで高校生だけで挑んだドラマで、現代社会へのメッセージを若者の目線で伝えている。

「考える大切さ」伝える

 昨夏のコンテストで優勝した作品は「猪突盲信(ちょとつもうしん)」。高校の「情報」の期末考査を舞台にした8分間のドラマで、NHK杯全国高校放送コンテストのホームページで公開されている。

 主人公は、テストを受ける女子生徒。他の生徒がペン先で机をたたく音を「解答を教えるモールス信号だ」と思い込み、答案を埋めたものの、解答が間違っていたというストーリーだ。


ドラマ作品「猪突盲信」の一場面

 脚本を手がけた3年の寒河江(さかえ)陽菜さんは「情報があふれる社会で、自分自身で考えることの大切さを伝えたかった」と話す。日頃から気になったことをメモに取り、伝えたいメッセージを決めてから場面やセリフを考えていったという。

 部員は1~3年の計17人で、休日に学校に集まり、2日間かけて収録した。撮影を担当した3年の宇土和野子(かのこ)さんは「(昨年優勝した)先輩の姿を見ていたので、モチベーションが高く、全員が同じ熱量で取り組めた」と振り返る。コンテストでは全国から3作品が決勝に進み、「展開がおもしろく伝えたいことが明確だった」と評価された。

楽しんでいい作品を!

 放送部はアナウンス部門でも全国大会に出場し、運動会や文化祭など学校行事の司会進行も担当する。部室には「当たり前を作り出す」というスローガンを掲げており、「マイクを持ったら成功して当たり前」という「裏方」としての自負を込めている。

 顧問の中山英治教諭は「生徒自身が素直に前向きに取り組んだ成果」と2連覇をたたえ、寒河江さんは「ドラマ制作は空想の世界で何でも作り出せるのでおもしろい。後輩たちにも楽しんでいい作品をつくってほしい」とエールを送った。


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