乗り合い「のるーと鞍手」実証スタート AIがルート決定

 福岡県鞍手町は10月1日、乗り合いのワンボックスカーを使い、AI(人工知能)が予約に応じて運行ルートを決めるオンデマンド交通「のるーと鞍手」の実証を始めた。乗客の反応などを半年間見極めた上で、本格運行への移行を判断する方針だ。


関係者の見送りを受けて、鞍手町役場を出発する車両

 運行は宮若市のMGタクシーが手がけ、ワンボックスカー1台(乗客定員8人)が稼働する。利用できるのは町民と町内に通勤・通学している人で、事前登録が必要。アプリや町公式ライン、電話で予約を受け付け、AIが効率的な運行ルートを作成する。

180か所で乗り降り

 乗り降り地点は町内約180か所に設定。平日は午前7時~午後7時、土日・祝日は午前9時~午後6時に運行し、実証運行中の運賃は大人200円、小学生100円となっている。

 町役場で出発式が行われ、岡崎邦博町長は「交通体系の維持には効率化が喫緊の課題。『のるーと』が一つの解決策になるのではないか」と述べた。

 乗り方などの問い合わせは、同町都市整備課(0949-42-2111)へ。


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