日田彦山線の歴史をパネルと写真で紹介 川崎町で企画展

 JR日田彦山線の歴史を振り返る企画展が、福岡県川崎町の町コミュニティセンターで開かれている。同線では2023年8月、一部区間でバス高速輸送システム「BRT」が導入されており、その前後の様子を比較できるパネルや写真など約100点を展示している。2月22日まで。

2月22日まで100点展示

 2024年は同町に鉄道が敷設された1899年(明治32年)から125年の節目だった。豪雨災害による一部区間の不通などを乗り越えて復活した日田彦山線に関心を持ってもらおうと、町教育委員会が企画した。


懐かしい駅舎の写真も並ぶ企画展

 町教委の学芸員らが撮影した写真が中心。豪雨災害などで取り壊されてしまった旧彦山駅など、懐かしい駅舎のほか、BRTひこぼしラインの導入後に新設された深倉駅などの写真が並ぶ。

 石炭輸送のため、網の目のように整備された田川地域の鉄道の歴史を解説するパネルや、車窓から撮影した動画の放映もあり、訪れた人が見入っていた。

 町教委の末吉隆弥学芸員は「日田彦山線に乗った経験がない子どもは地元でも多い。いつもの景色が車窓から見ると、音や揺れを伴って、違ったものに見える鉄道の魅力を伝えたい」と話した。

 1月19日午後1時半から、鉄道に詳しい町文化財専門委員会の桃坂豊会長が同線をテーマに講演する。問い合わせは、町教委(0947-72-3000)へ。


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