九州初の公設「BMXパーク」 福岡県営筑後広域公園に誕生!

オープンしたBMX専用施設で練習する子どもたち

 オリンピック正式種目の自転車競技「BMXフリースタイル・パーク」の専用施設「BMXパーク」が、福岡県筑後市の県営筑後広域公園に開設された。「スポーツ立県福岡」を掲げる県が整備し、公設のBMX専用施設は九州初という。オープン初日の6月8日は県内各地から多くの小中学生らが訪れ、練習する姿が見られた。

上級ゾーンも年内に

 BMXはバイシクル・モトクロスの略で、技の難易度や独創性を競うフリースタイルと、速さを競うレースがある。2021年に開かれた東京五輪で、大小のスロープ状の斜面やジャンプ台を組み合わせたコースで行われるフリースタイル・パーク競技が正式種目に採用された。

 ジャンプや回転、空中動作などのアクロバチックな技が人気を集め、競技人口は増えているが、練習施設が少なく、県が九州新幹線の筑後船小屋駅に隣接する同公園で整備を進めてきた。


完成したBMXの専用施設(福岡県提供)


 今回オープンしたのは、初・中級者向けのゾーンで、広さ約1610平方メートル。9基のセクション(斜面やジャンプ台)が設けられている。13基のセクションを備えた上級者向けのゾーン(約1020平方メートル)も年内に完成予定。初・中級者向けゾーンの事業費は約2億1000万円。八女市にBMX施設を設けている企業「YAKATA」(筑後市)が運営に協力する。

全国へ! 世界へ!

 8日は、小学生らがスロープを使ってジャンプしたり、空中で自転車のハンドルを回転させたりしていた。同種目の国際大会ジュニア部門で優勝した八女市の中学3年、松本翔海(しょあ)君(14)も練習に参加。「施設の規模も大きく、思い切り練習してテクニックを磨きたい。国内大会で優勝し、4年後のロサンゼルス五輪をめざしたい」と力強く語った。

 YAKATAの古舘康社長は「翔海君の活躍に憧れてBMXを始めた子どもは多く、県内での人気は高い。筑後から日本や世界で活躍する選手が育ってほしい」と願っている。


筑後広域公園にできたBMXパークの位置(福岡県提供)


 営業時間は午前9時~午後9時。利用料金は1200円。自転車やヘルメット、プロテクターのレンタル(有料)もある。問い合わせはBMXパーク(080-2930-0454)へ。


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