北九州市小倉北区と小倉南区を走る北九州モノレール(8.8キロ)が1月9日に開業40周年を迎えた。開業からの乗客数は約4億4700万人。運行する北九州高速鉄道(小倉南区)の上田浩社長は「安全かつ正確、快適に利用されるよう、社員一丸となって取り組んでいく」と抱負を語る。
モノレールは1985年1月9日に小倉(現・平和通)―企救丘間8.4キロで営業を開始。98年にJR小倉駅の新駅ビル完成に合わせ、約400メートル延伸して乗り入れた。計13駅を設置し、通勤や通学、買い物などの足として利用され、1日平均乗客数は2023年度実績で約3万3000人となっている。
北九州高速鉄道は40周年を控えた24年10月に乗務員らの制服を開業後初めて刷新。水色からダークネイビーに変更し、誠実さや信頼感が感じられるようにした。
1月9日に平和通駅で行われた式典では、40周年記念ロゴ入りの列車を前に同社OBらが出席。開業日の生まれで40歳を迎えた戸畑区の会社員、池田優太朗さんを一日駅長に任命した。沿線にある徳力団地幼稚園(小倉南区)の園児たちが「モノレール大好き。これからもいっぱい乗せてください」と元気に声をそろえた後、池田さんによる出発の合図とともに、テープカットをして節目を祝った。
幼い頃から開業日が自身の誕生日と同じ日であることを知っていたという池田さんは式後、「貴重な経験になった。一緒に還暦を迎えたい」と話した。
記念乗車券を販売
モノレール小倉駅東口では、開業40周年記念乗車券(1日乗車券2枚セット1000円)を1000セット限定で販売。1枚は通常700円で、40周年にちなみ、400円引きとなる価格に設定した。セットは紙券で、懐かしい開業時のポスターイラストや写真を印刷している。有効期限は25年1月8日まで。