粕屋町でシェアサイクル実証実験スタート 4月1日から
福岡県粕屋町は4月1日から、民間事業者と連携してシェアサイクルの実証実験を始める。公共施設やJR駅などに専用の駐輪場を設け、利用状況を2年間にわたって調査し、民間による事業展開の可能性を探る。
2022年に「ゼロカーボンシティかすや」を宣言した町は、実証実験を通じて自動車の利用を抑制し、脱炭素社会の実現につなげたい考え。実証実験では、町役場や町立生涯学習センター(サンレイクかすや)、JR長者原駅など10か所程度に専用駐輪場を新設し、レンタル自転車・電動アシスト自転車を配置する。
自転車の管理などは、自転車のシェアリングサービス事業を全国展開する会社「チャリチャリ」(福岡市)が担う。利用者はアプリで施錠や解錠、支払いの操作をし、目的地に近い駐輪場に返却する。町は段階的に駐輪場の数を増やし、利便性を高める方針。
箱田彰町長と同社の家本賢太郎社長は3月25日、町役場で実証実験に関する協定書に署名した。町はシェアサイクルについて、駅と住宅地などを結ぶ交通手段と位置づけており、箱田町長は署名後のあいさつで「持続可能で安心して利用できる交通手段として追求したい」と語った。