プロ野球・福岡ソフトバンクホークスと福岡県大木町は4月5日、持続可能な循環のまちづくりを目指す協定を結んだ。筑後市の球団施設から出る生ごみを同町が液体肥料へリサイクルする。
球団によると、同市にあるファーム施設「HAWKSベースボールパーク筑後」の売店や選手寮「筑後若鷹(たか)寮」などから出る生ごみは年間約3トンにのぼる。これまでは焼却処分していたが、4月から大木町のおおき循環センター「くるるん」で液肥化。その肥料で育てた農作物を選手寮の食堂などで使う予定だという。
施設のメイン球場「タマホームスタジアム筑後」で行われた調印式には、球団の深町俊宏・総務人事本部長とドラフト1位指名の村上泰斗投手(18)、大木町の広松栄治町長が出席。広松町長から記念として液肥で育った米15キロを贈られた村上選手は「自分たちが出した生ごみが、巡り巡って(食品として)戻ってくる。環境に良いことなのでうれしく思います」と話していた。