熊本県八代市日奈久地区で活動する市の公認キャラクター・ちくワンで地域おこしを進める「ちくワン日奈久支部」は9月29日、8月の記録的な大雨からの復旧・復興に役立ててもらおうと、80万1075円を市に贈った。小野泰輔市長は謝意を示し、被災者の生活再建に充てる意向を示した。
メンバーらの提案で8月17日、ちくワンをモチーフにしたTシャツ販売をSNSなどで呼びかけ、同月末までに330枚を1枚3500円で受注生産した。寄付金を上乗せする人もおり、経費を除く全額を寄付することにした。
ちくワンとともにデザイナーの八島広樹さんらが市役所を訪れ、団体代表の松本啓佑さんが「一日も早い復旧を願う。遠くて来られないボランティアの気持ちも込められている」と話して目録を贈呈。受け取った小野市長は「被災者がご苦労されている中で励みになり、力が湧いてくる」と応じた。
ちくワンは、地元名産の日奈久ちくわと犬を掛け合わせたキャラクターで日奈久出身のタレント・ゴリけんさんが考案した。SNSなどで人気に火が付き、全国のマスコットキャラクターが集結する2024年の大会で1位に輝いたことを受け、市が公認した。
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