【山口】まちじゅうエヴァ発進! 美術館や駅、バスも

 まちじゅうエヴァンゲリオン、発進――。山口県宇部市出身の庵野秀明監督の軌跡を追う展覧会が、山口県立美術館(山口市亀山町)で開かれている。また、山口、宇部両市では、ラッピングバスの運行や、駅のホーム看板が特別仕様になるなど、夏休みをにらんで、一体となってまちを盛り上げようとしている。

県立美術館「庵野秀明展」

 「新世紀エヴァンゲリオン」「シン・ゴジラ」など、数々のヒット作品を手がけている庵野監督。県立美術館の「庵野秀明展」(KRY山口放送など主催)は、過去・現在・未来に大別して、アマチュア時代の作品から最新作「シン・仮面ライダー」までの資料1500点以上を公開している。


「シン・エヴァンゲリオン劇場版」に登場する村のジオラマ

 高校時代に描いたイラストや絵コンテ、自主制作した特撮やアニメの映像からは、監督の非凡な才能を感じ取ることができる。また、映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」に登場する村の模型(縦約3・6メートル、横約9メートル)や、シン・ゴジラ、シン・ウルトラマン、シン・仮面ライダーの大型立像が目を引いていた。

 このほか、創作の原点となった「ウルトラマン」などの特撮作品で使われた小道具なども並んでいる。来場者は、細部まで書き込まれた絵コンテなどに引き込まれていた。

 9月4日まで。月曜休館。開館は午前9時。観覧は事前予約が必要で、日時指定券は一般1500円、70歳以上と学生1300円、18歳以下無料。問い合わせは同美術館(083-925-7788)へ。


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「シン・ヤマグチ」駅名看板 


特別仕様の看板を撮影するエヴァファン

 「庵野秀明展」にちなみ、JR新山口駅(山口市小郡令和)の8番線ホームに、「シン・ヤマグチ」の駅名看板が設置されている。庵野監督のヒット作品に冠されている「シン」ブームにあやかろうと、山口市とJR西日本が協力した。

 庵野監督の故郷・宇部市に向かうファンらに楽しんでもらおうと、宇部線の列車が入線する8番線ホームに設けた。設置は、企画展が閉幕する9月4日まで。

宇部でラッピングバス運行

 宇部市交通局は、「新世紀エヴァンゲリオン」に登場するエヴァ初号機と弐号機をデザインしたラッピングバス1台を、9月4日まで運行している。


運行が始まったラッピングバス

 車体の左側に初号機、右側に弐号機が描かれている。運行路線は、東部市内循環線(めぐりーな)で、JR宇部新川駅を発着点に1日4便を走らせる。ときわ公園や山口宇部空港、大型商業施設前などに停車する。篠崎圭二市長は「このバスで市内を巡ってもらいたい」と話した。


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