【佐賀】「伊万里鍋島焼」窯元巡ろう 11月1~6日に催し

「献上品」の酒器や秋まつりで販売されるぐい呑み(手前)

 江戸時代の佐賀藩が設けた藩窯の伝統を継ぐ「伊万里鍋島焼」窯元でつくる実行委員会(川副隆彦委員長)は11月1~6日、佐賀県伊万里市大川内山地区で「鍋島藩窯秋まつり」を催す。

 かつて将軍家や朝廷へ献上するため高級磁器「鍋島」を生産していた「秘窯の里」と称される一帯で、歴史の薫りあふれる窯元巡りを楽しめる。実行委は期間中約1万5000人の来場を見込んでいる。

今年の目玉はぐい呑み!

 39回目の今年の目玉は、限定50個のぐい呑(の)み販売。秋まつりのために年1回火を入れる地区の「登り窯」で焼成した特製品で、直径6.2センチ、高さ5.5センチ。ろくろ師が一つずつ成形し、若手を中心に窯元の個性を生かした絵付けを施した後、昔ながらにアカマツのまきを窯の火にくべて2日がかりで焼いた労作だ。

 1個1万1000円(税込み)で、1日正午から伊万里鍋島焼会館前の特設ブースで整理券を配布。先着順で1人1個好みのものを購入できる。

 期間中はこのほか、通常より2、3割安く販売する窯元市(1~6日午前9時~午後5時)や農産物販売会(3~5日)なども行われる。


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