【山口】児童考案の磯香るソース 萩の料理店が商品化

 山口県の萩・阿武地域の自然や、特産のケンサキイカについて学んだ子どもたちのアイデアを基に、萩市須佐の料理店「梅乃葉」がパスタなどに使えるソースを開発し、販売を始めた。濃厚なうまみと磯の香り豊かな一品で、炊き込みご飯とも相性がいいという。店は「商品を通じ、地域の海の豊かさを感じてほしい」としている。


ケンサキイカを使ったソースを披露する福島店長


 ソースはトマトベースで、ケンサキイカと、高級魚のノドグロをペースト状にして濃いうまみを引き出した。エビやアサリエキスなども加えたぜいたくな味わいが特徴だ。

海プロ参加の5、6年生のアイデア

 今夏、日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環として、両地域を調査した「ぶち海体験隊Ⅲ イカす海を未来に!」(KRY山口放送などでつくる実行委員会主催)が行われた。参加した5、6年生20人からは、イカを使った新商品として、パスタやライスバーガー、サラダなどの意見が出された。こうした案を基に、梅乃葉の福島淳也店長が商品化した。

 包装はイカの形を模しており、活動の内容を写真付きで紹介する紙も添えた。様々な海の恵みを表現しようと「海賊風トマトソース」と名付けた。

 福島店長は「子どもならではのアイデアで、『楽しい』と感じてもらえる商品になった。目玉焼きなど、ふだんの料理にも使いやすい」と話している。

 1瓶125グラム入りで860円。梅乃葉、萩市の道の駅萩往還のほか、12月14日から周南市のセブン―イレブンの一部店舗、16日から長門市の道の駅センザキッチンでも販売する。


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