【長崎】長崎市役所の新庁舎が始動 一部業務スタート

 長崎市魚の町に開庁した同市役所の新庁舎で1月4日、一部の業務がスタートした。窓口には早速、多くの市民が訪れ、行政手続きなどを行った。市役所の機能はこれまで9か所に分散していたため、利便性の向上が期待される。2月には全ての部署が新庁舎で業務を始める。


開庁した長崎市役所の新庁舎


 地上19階、地下1階建てで、1~4階に市民が利用する窓口を配置。2階には子育て関連部署を集約し、キッズスペースも設けた。

 最上階にある展望フロアの利用時間は原則、午前8時15分から午後9時半まで。1月は平日のみの開放だが、2月4日からは土日祝日も利用できるようになる。2月上旬までは予約制としている。


19階の展望フロアで景色を眺める市民ら

 新庁舎への移転は64年ぶりで、旧庁舎は今年から解体作業が始まる。市は跡地に音響設備を備えたホールなどの文化施設を整備する。

 同市中心部では、西九州新幹線の開通などに伴う「100年に1度」と呼ばれる大規模な再開発が進んでいる。JR九州が今年秋に13階建ての「新長崎駅ビル」を開業させる予定で、ジャパネットホールディングス(長崎県佐世保市)が手がけるサッカースタジアムを中心とした複合施設は2024年秋の開業を目指している。

 田上富久市長は「新庁舎も含め、長崎では10年、20年と時間のかかるまちづくりが進んでいる。非常に大きな可能性を持つ長崎のまちを、一つずつ形作っていきたい」と話した。


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